ホーム » 企業 » 4つの色からなるマイクロソフト

4つの色からなるマイクロソフト

マイクロソフトのロゴの由来

時代とともにロゴのデザインを変えてきたマイクロソフト。かつては斜体で勢いのあるイメージだったものが、ノーマルなロゴとなっている。
シンボルマークとロゴタイプからなるデザインは、4つのカラーを正方形に配置しており、多様な製品のポートフォリオを示したものだ。
現在は4つの色が使用されており、以下は各色の意味である。

レッド

マイクロソフトの最も有名な製品である「Office」を象徴。ビジネスを意味し、忙しい生活を表している。

グリーン

グリーンは、マイクロソフトのゲーミングプラットフォームであるXboxを象徴したものだ。楽しみを意味している。

シアン

ウィンドウズのロゴとして使用されたもので、今やお馴染みといえるだろう。

イエロー

イエローは検索エンジンであるBingのカラーである。この色は楽観主義と創造性を象徴したものだ。
日本ではGoogleが優勢だが、米国ではBingのエンジンは30%程度のシェアを持っている。

ロゴタイプには「Segoe」フォントを採用し、各製品やマーケティング資料にも同様のフォントが採用されている。

旗から窓になったウィンドウズのデザイン

現在は青色に統一されているウィンドウズのデザイン。
ロゴデザインの中でも有名なのは、2012年に導入された現在のロゴであろう。このロゴは、Pentagramの著名なグラフィック・デザイナーであるポーラ・シェアが手がけたものだ。
彼女はデザインプロセス中にマイクロソフトチームに対して、「あなたの名前はウインドウズ(Windows)ですが、なぜ旗なのですか?」と問いかけたことで有名である。
この言葉は、そのロゴのリードデザイナーの大胆さを象徴しているといえるだろう。
マイクロソフトのOSであるウィンドウズという名称は画面やシステムを見通すことの比喩であり、テクノロジーに対する新しい見方として導入されたものであった。
パソコンの性能向上により、高精度画像でも表現できるようになったことで、立体的に変化し、その結果、窓を表していたロゴが、旗のようになってしまったのである。
そこで彼女は、ウィンドウズのロゴのデザインにMetroスタイルを導入。
Metroスタイルとは、スイススタイルのデザイン原則に基づいたもので、フラットな色を採用し、グラデーションやエフェクトを使って立体的に見せてはいけないものだ。
ウインドウズの意味とMetroスタイルを適用した、視覚的な遠近法を用いて立体感を表現したのである。