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アップルのリンゴはなぜかじられている?

iPhoneやiPad、Macなど数々の革新的な製品を世に送り出してきたアップル。
アップル製品にはリンゴのロゴがついているが、ただのリンゴではなく、かじったような形をしている独特なものになっている。
どうしてアップルのロゴはかじられているのだろうか。

アップルのロゴがリンゴになった理由とは

当初、アップルのロゴは今のリンゴマークではなく、ニュートンとリンゴの木をモチーフにした手書きのイラストだった。
これはこれでよかったのだが、ちょっと複雑だった。そこで1977年、アップルの創設者であるスティーブ・ジョブズは製品にプリントするためのシンプルなロゴをマーケティング会社に依頼。
この時担当だったのが、ロブ・ジャノフ。
ジョブズがリクエストしたのは「かわいくしないでほしい」の1点のみ。これを念頭にジャノフはロゴのデザインを作成。彼はリンゴに焦点を当てたのだった。
しかし、最初の案ではサクランボにも見えるといわれるほどリンゴと認識してもらえなかった。そこで、ジャノフがつけたのが「かじられた跡」である。
これによりリンゴと認識できるようになったのだった。
次にジャノフはカラフルなストライプを追加する。これは当時、他社ができなかったアップルコンピュータのカラー表示機能を象徴するためものだった。
また、冷淡なイメージがあるコンピューターを温かく親しみのあるイメージにすることで、家族が使える存在にしたかったという。
ジャノフがこれをジョブズに提示すると良い返事をもらえたため、このかじられたリンゴがアップルの公式ロゴになったのだ。

1998年には単色に

スティーブ・ジョブズがアップルに復帰した翌年の1998年に、ストライブから単色のロゴに変更された。
この単色ロゴは、アップル製品に応じて異なる色が使われていた。単色ロゴは現在も使われているのでなじみのある人も多いだろう。

2001年は立体感のあるものに

2001年からはロゴが立体感のあるものに切り替えられた。この年はアップルがiPodを発表した年でもある。
リンゴをかじった形自体に変わりはないが、陰影や光沢感が追加され、スタイリッシュな印象になっている。
iPhoneが発表された2008年にも、iPhoneにあわせたでデザインになった。

フラットデザインに

2013年から現在に至るまで使用されているのがフラットデザインのロゴだ。今までのカラフルな配色や立体感のあるデザインは一掃され、グレー1色のシンプルなものになった。