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フェラーリとポルシェのエンブレムは同じ馬?

ポルシェのエンブレムは、ゴールド色をベースに中世の騎士がもつ盾のような図形になっている。
中央に馬が配置されているため、フェラーリのエンブレムと共通点はあるが、エンブレムの由来について見ていこう。

似ているけど異なるエンブレムの由来

ポルシェのエンブレムには馬が描かれている。ポルシェのエンブレムは、創業者のフェルディナント・ポルシェがシュツットガルト市の紋章である「跳ね馬」をベースにデザインした。
シュツットガルト市はポルシェの本社が所在する場所であり、その紋章はシュツットガルトの象徴的なシンボルとなっているためだ。このため、ポルシェのエンブレムには馬が描かれている。

一方、フェラーリのエンブレムにも跳ね馬が使用されていますが、その由来は異なる。
フェラーリのエンブレムは、創業者のエンツォ・フェラーリが第一次世界大戦中に所属していたイタリア空軍の戦闘機に描かれていたマークが元になっている。
当時、シュツットガルトの基地から飛び立つ戦闘機には跳ね馬のマークが付いており、それを迎え撃つイタリアの戦闘機も同様のマークを持っていた。
その後、エンツォ・フェラーリはこのマークを自身のブランドのエンブレムとして採用したということだ。

ポルシェとフェラーリのエンブレムには、跳ね馬が共通の要素として取り入れられているが、その由来はそれぞれが異なる背景を持っているのである。

馬以外のエンブレムの意味

中央に描かれた馬の周囲には、赤色と黒色のストライプと枝のような形のものが3つ並んでいる。どのような意味があるのか解説していこう。
まず、基調となっているゴールドのカラーは豊穣を表現している。
赤色と黒色のストライプは、赤色が知性、黒色が森を表現。3つずつ並んでいる模様は鹿の角であり、シュトゥットガルト市にあるモンテベルデ州の紋章から由来したものだ。

ポルシェの名前の由来

ポルシェ(Porsche)の名前の由来は、創業者であるフェルナンド・ポルシェの名前を用いたものだ。
もともとポルシェ社は、自動車や戦車をデザインする会社として始まった。
1948年に同社として初となる自動車「ポルシェ356」を開発し、そこで初めてポルシェの名前が車名として与えられたことになる。
これまでたくさんの人気車を世に出しており、中でも「ポルシェ911」はポルシェを代表する車である。
1963年に高級スポーツカーとして登場して以来、圧倒的な加速にしなやかな走りなど、根強い人気を誇っており、さまざまなグレードが販売されている。