フェラーリの黒い跳ね馬
フェラーリのエンブレムといえば跳ね馬が有名である。イタリア語で「Un cavallo rampante(カヴァリーノ・ランパンテ)」と呼ばれているが、どうしてエンブレムが跳ね馬なのだろうか。
フェラーリのエンブレムが跳ね馬の理由
フェラーリの跳ね馬は、イタリアの国民的英雄だったパイロット、フランチェスコ・バラッカが自身の戦闘機につけていたマークに由来するといわれている。
第一次世界大戦で撃墜王と称されるバラッカだが、1918年に戦死してしまう。
彼の死後から5年後の1923年に当時のレースで優勝したフェラーリの創業者でドライバーだったエンツォ・フェラーリに、バラッカの母親がフェラーリに跳ね馬のエンブレムを使ってほしいと言ったとされる。
この跳ね馬のエンブレムは幸運を呼ぶと呼ばれており、フェラーリはこの申し出に応えて、黄色の背景にイタリアの国旗をモチーフにしたデザインで「スクーデリア・フェラーリ」のイニシャルであるSとFを入れたエンブレムを制作したのがフェラーリのマークとして採用する。
2022年F1オーストリアグランプリで初期の跳ね馬エンブレムを掲載
1932年7月9日のスパ・フランコルシャン24時間レースにフェラーリのマシンに跳ね馬のエンブレムが付けられた。
以降、フェラーリのエンブレムは何度か変遷があり、長方形と盾形を繰り返している。
跳ね馬の誕生から90年という節目を記念し、フェラーリはオーストリアGPで初期の跳ね馬エンブレムのステッカーを貼ったのだ。
当時のエンブレムは馬が控え目でSとFの頭文字も小さく、間隔もあけられている。
フェラーリに乗ったことのある筆者
友人の知り合いの家に誘われた際、私は一度だけフェラーリに乗せてもらったことがある。
とくに内装が美しいと思った。12気筒エンジンのサウンドも上品で私は好きだった。
1年後またその家に招待されることがあったが、車が替わっており、驚いた記憶がある。高級スポーツカーは何年も乗り続けるものと思っていたからだ。
しかし、フェラーリは1年程で中古買取され、次のオーナーの手に移ることも珍しいことでは無いのだとか。
その友人からフェラーリを購入したショップのサイトについて紹介された。
サイトにはフェラーリやポルシェなど、憧れの高級外車が数々と。私の手持ちでは購入なんて無理だが、見ているだけでも楽しい。
興味のある人は一度覗いてみてはどうだろうか。